2007年11月18日

法とコンピュータ学会に参加しました。

 昨日は法とコンピュータ学会に出席しました。一橋大学名誉教授堀部政男教授による労働者個人譲歩保護行動指針の策定の講演や丸尾弁護士によるIT産業界の展開と従業者の法的地位についての講演、IT産業会における人財育政策についての経済産業省の担当者の講演など様々なIT業界をめぐる労働問題について様々な切り口での講演がなされました。
 特に、Saas等の新技術によりソフトウェアやシステム開発の業界における今後の業界が受ける影響の可能性やIT業界における人材の不足とものづくりの業界への影響など大変興味深い議論を聞くことができました。ものづくりにおいても今やソフトウェアが利用されていない分野はほとんどなくなってきており、ソフトウェア開発の能力が日本のものづくりに影響するかもしれないことは非常に危機感を覚えました。
 例えば、プログラムの行数で言えば、今の大企業のシステム構築に必要なプログラム量が2015年ころには車に搭載されたプログラムと同じくらいになる見込みであり、この分野の競争力確保が日本の技術力に大きな影響を及ぼすことは避けられないといった話です。
 また、一方で学会では、業界の労働構造を理解せず、偽装請負の形式論だけが先行してしまっていないかについての議論もありました。法律業務を行うに当たり、このような業界の動向を抑えて法律の形式論に拘泥しない幅広い見識が求められることを改めて実感した一日でした。
 
 
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posted by NAY at 20:39| 企業法務全般