2013年01月13日

ケンコーコムら最高裁で勝訴確定

 ケンコーコムとウェルネットの2社が、医薬品のネット販売を規制する薬事法の省令は違法であるとして、国を被告として、販売権利の確認を求める訴えを起こしていた訴訟の最高裁判決が出ました。

 判決の結論としては、省令による規制を無効とした控訴審判決を支持して、上告を認めませんでした。

本判決では、「・・・そもそも国会が新薬事法を可決するに際して第一類医薬品及び第二類医薬品に係る郵便等販売を禁止すべきであるとの意思を有していたとはいい難い。そうすると,新薬事法の授権の趣旨が,第一類医薬品及び第二類医薬品に係る郵便等販売を一律に禁止する旨の省令の制定までをも委任するものとして,上記規制の範囲や程度等に応じて明確であると解するのは困難である」と判断するなどして、最高裁判決は、立法の経緯等から、薬事法は一律に第一類、第二類医薬品についての通信販売を禁止すべきとまでは考えていないと判断しています。

 
判決前に販売を禁止する法律の改正についての検討が行われる旨の報道があったようですが、最高裁がこのような判断をしていることからすると、もちろん法律の違憲判断ではないものの、今後政府が薬事法改正するとしても、一律禁止を断行する場合、当時とどれだけ現状が変化したのかの論証が行われるべきであると思います。実際はほとんど変わっていないでしょう。寧ろ、ECを利用することについて、ユーザーの理解の深度が進み、一般化が進んでいるように思います。禁止を正当化する立法事実は極めて乏しいのではないでしょうか。

もちろん厳格にいえば、本判決の効力の範囲の問題はありますが、実態のない正論に名を借りた一部の業界を保護するだけの規制にならないようにしてもらいたいものです。
posted by NAY at 01:52| 電子商取引/IT/コンテンツ