2009年03月02日

経済産業省、不正競争防止法改正案公表

経済産業省は、不正競争防止法の営業秘密に関する刑事保護の事項に関し、対象を広げる改正案を公表しています。 
 
第1 「不正の競争の目的」が認められない限り、刑事罰の対象とはならないため、競業関係にない第三者に営業秘密を開示する行為や、単に保有者に損害を加える目的で公衆に開示する行為などが処罰できませんでした。そこで、
 
営業秘密侵害罪における現行の目的要件である「不正の競争の目的」を改め、「不正の利益を得る目的」又は「保有者に損害を与える目的」とするとしています。
 
第2 盗まれた情報の「使用・開示」は、侵害者や競争相手の企業内、あるいは海外で行われるためその立証は困難となっていました。そこで、
 
原則として「使用・開示」行為を処罰の対象としている営業秘密侵害罪の行為態様を改め、営業秘密の管理に係る任務を負う者がその任務に背いて営業秘密を記録した媒体等を横領する行為、無断で複製する行為等について、処罰の対象とするとしています。
 
営業秘密の保護に向けてはまだまだベンチャー企業や中小企業にはハードルが高いです。特に、秘密管理性の要件において柔軟な運用もでてくるといいのですが。

 
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posted by NAY at 00:42| 知的財産