2012年09月24日

中小企業の海外進出のリスクを無視した支援策の盲点

中小企業の海外支援を後押しする支援策は多い。しかしながら、海外に出店するとか、海外に販売、生産するというった単純な問題ではない。支援策において、単なる補助金のばらまきや、もともと海外進出するには、技術や資金、組織力などの基礎体力が必用であり、小企業ばかりを進出支援している政策はむしろ、海外で情報漏えいや模倣品対策ができずに、さらなる経営悪化を促すことにならざるを得ない。

特に、海外の出展会などへの支援のみの政策は、一番最悪であり、かつ有害であると考えている。まだ、製品化前の商品を海外企業に見てもらうためなどと危険極まりない。サンプルまで提供するなど論外であることは言うまでもない。この結果何が起こるかは模倣されて、体力のある企業の商品として技術にフリーライドされるのみならず、後日特許を出願しようにももはや新規性が失われ、出願すらできなくなる。
海外の出展会の展示を行うのであれば、その時点で特許等の出願が完了しているなど、知的財産での武装は必要不可欠である。しかし、このようなアドバイスは、行政の縦割りの中で分断されていることが多い、補助金をもらって海外に商品を紹介しても、肝心要の防御ができない。最悪の場合には、現地でライバルに権利化をゆるし、むしろ本家が特許侵害で訴えられることもありうる。このような猛獣のいる海外に何ら武装せずに子羊を放つことを奨励する政策とは正気の沙汰とは思えない。
本当に中小企業支援を行うのであれば、ハブとなる中堅企業以上の体力をもっと強化すべきである。中堅企業以上の企業に政策を集中させ、その周囲に連なる企業群を形成し、雇用を維持する政策こそが求められている。しかしながら、国会議員のほとんどは、中堅以上の企業は儲かっていると素晴らしい勘違いをしている人が多い。もう少し現場を見て、本当の支援策を行ってもらいたい。また、上場していれば企業が安泰かというとそうでもない、上場していても中堅規模の伸び悩んでいても、潜在的な可能性を持つ企業はたくさんある。このような企業も含め、本当に海外のハブとなる企業を支援する真の意味の中小企業支援を願うばかりである。



posted by NAY at 20:45| 中小企業支援