2012年01月22日

食べログ、ヤフー知恵袋に見るやらせ問題について

食べログのやらせ事件及びヤフー知恵袋のやらせ問題について、報道がなされた。皆さんはどれだけ、ウェブ上の情報を信用していらっしゃいますでしょうか。

確かに、ランク操作を行ったり、投稿者に金員を支給させて、自店の店の評価を高めようとした行為の問題だ。確かに、やらせ業者や店舗側の行為は道義に反する行為であり、避難されてしかるべきであろう。今回の事例では景表法による規制の対象とするのはやや難しい。消費者庁も、景表法での検討が難しいとしている。「おいしい」などの個人の主観に依存する表示で有利誤認と断定するのは難しかったのであろう。もっとも、同じ口コミでも、商品の体への効果効能をやらせで表示したり、そもそも、実際に販売したことがない高価な価格で、それを通常価格として、表示したり、原産地の異なる表示などの各種広告関連法規の規制の対象にはなる。

では、食べログやヤフー等の運営会社からはどうか。規約等でのルール違反のみならず、もしこのような行為によりサイト全体のアクセス数が減少し、サイトへの信頼が著しく低下し、広告収入減などがおこれば、行為を行った店舗及びやらせ協力会社に対し、損害賠償を請求することはありうる。今後、これらのウェブサイト運営者がどう出るか注目ではある。

また、利用する側としては、残念ながら、匿名の投稿者からアップされる情報がどれだけ信用できるのかは自分自身で判断しなければならない。参考にするのはよいにしても、これらの情報に依拠して、行動することについては自己責任も覚悟する必要はあるのではないだろうか。




posted by NAY at 04:24| 広告法規

企業法務における弁護士の業務への誤解

多くの経営者の方とお話ししていると、考え方が本当に様々です。弁護士に対する業務についても、まだまだ紛争が起こったら相談するというスタンスの会社が多い気がしています。

しかしながら、共同研究開発における権利帰属の問題と技術情報の管理のずさんさ、システム開発における著作権の権利の帰属の問題、IT企業における労働紛争における立証準備の足りなさ、社内体制の構築の不十分さなどから生じる問題は、あらかじめ普段からリスクを低減するための体制を整備しているか否かで、かなり、訴訟で勝訴できるか、有利な和解を進められるかの点では雲泥の差になってきます。ましてや、それが企業のコアコンピタンスとなる製品やサービスに係る紛争であれば、経営危機を招くことも否定できませんし、そのような場面の相談を数多く受けてきました。
一度経験すれば、それを理解するのですが、これでは遅すぎる場合も多い。長く続く景気後退の中、生き残れる企業とそうではない企業の差もこのあたりから徐々に出てきている。だからこそ、弁護士の業務について、もっと理解してもらいたい。

もっとも、経営者の方ばかりに理解を促すばかりではだめだ。弁護士の方も変わらなければならない。経営者の方としても単なるディフェンシブな弁護士などいらないのだと思う。売り上げにも貢献できる弁護士全人脈を生かした企業の支援を実現したい。また、紛争のリスクについても起こってからではなく、起こる前にそれを徹底的に防ぐとともに、そのリスクを見えるようにし、経営者の経営判断を迅速化する努力をしたい。これが今年のミッションだ。


posted by NAY at 04:04| 企業法務全般